アーユルヴェーダと髪のケア
アーユルヴェーダは、数千年の歴史をもつといわれるインドの伝統医学です。心と身体のバランスを大切にし、日々の暮らしの中でオイルを使ったセルフケアを行うことを重んじてきました。頭にオイルをなじませてマッサージする習慣もそのひとつで、ハーブを浸け込んだ「ヘアオイル」は、インドの家庭ではごく身近な存在です。
ブリンラージとは
ブリンラージ(Bhringraj/ブリンガラージ)は、キク科の植物エクリプタ・プロストラタ(Eclipta prostrata)のことで、日本では「タカサブロウ」の名で知られる、水辺に生える一年草です。
アーユルヴェーダでは「ケーシャラージャ(髪の王)」とも呼ばれ、髪と頭皮のケアに欠かせないハーブとして扱われてきました。葉や茎を、ごま油やココナッツオイルなどのベースオイルに浸け込んで、ヘアオイルとして使うのが伝統的な方法です。
アムラとは
アムラ(Amla)は、コミカンソウ科の樹木フィランサス・エンブリカ(Phyllanthus emblica)の果実で、インディアングーズベリーとも呼ばれます。和名は「ユカン(油柑)」です。
ビタミンCやポリフェノールを含む果実として知られ、アーユルヴェーダでは食用・美容の両面で大切にされてきました。髪のケアでは、果実を浸け込んだオイルや、乾燥させた果実の粉末が使われます。
ブリンラージとアムラの違い
| 項目 | ブリンラージ | アムラ |
|---|---|---|
| 植物 | キク科の一年草(タカサブロウ) | コミカンソウ科の樹木の果実(ユカン) |
| 使う部分 | 葉・茎など | 果実 |
| 伝統的な位置づけ | 「髪の王」と呼ばれる髪のハーブ | 食用・美容の両面で用いられる果実 |
| 主な使われ方 | ヘアオイル(ベースオイルに浸出) | ヘアオイル、パウダー、食品 |
インドでは、2つを組み合わせたヘアオイルも数多く作られています。
伝統的な使い方
伝統的には、オイルを少量ずつ頭皮になじませ、指の腹でゆっくりとマッサージします。洗髪の前になじませておき、その後シャンプーで洗い流すという使い方が一般的です。大量のオイルを流しかけるのではなく、生え際や頭頂部など、気になる部分に少しずつなじませるのがポイントです。
研究でわかっていること・いないこと
ブリンラージやアムラについては、髪や頭皮に関する研究報告もあります。ただしその多くは、細胞や動物を使った基礎的な研究段階のもので、人を対象にした十分な規模の臨床研究で効果が確かめられているわけではありません。
また日本では、化粧品として扱われるオイルやシャンプーが「育毛」「発毛」といった効果をうたうことはできません。ブリンラージやアムラは、アーユルヴェーダで長く受け継がれてきた頭皮ケアの素材として、心地よいケアの時間の中で取り入れていただくのが誠実な付き合い方だとRapportは考えています。
使うときの注意点
- パッチテストを:植物由来のオイルでも、肌に合わないことがあります。はじめて使うときは、腕の内側などで試してから使いましょう。
- ベースオイルにも注意:ヘアオイルの多くは、ごま油やココナッツオイルがベースです。これらが肌に合わない方は成分表示を確認しましょう。
- 精油は必ず希釈して:ローズマリーなどの精油(エッセンシャルオイル)を加える場合は、原液のまま使わず、ごく少量を薄めて使います。
- 頭皮にトラブルがあるときは使わない:かゆみ・赤み・傷があるときは使用を控え、皮膚科に相談しましょう。
- 保管は涼しい場所で:植物油は酸化しやすいため、直射日光を避け、早めに使い切りましょう。
Rapportでの使い方
Rapportの育毛スパ「調律スパ™育毛」では、ブリンラージ・アムラを配合したアーユルヴェーダオイルを、生え際や頭頂部を中心に少量ずつなじませ、クレンジングマッサージを行います。仕上げのアクセントにはローズマリーの香りを添え、施術後には、ローズマリーを浮かべたノンカフェインのルイボスティーをお出ししています。
アーユルヴェーダで受け継がれてきた素材と、ペロリコシリーズによる頭皮ケアを組み合わせた、Rapportならではのメニューです。
よくある質問
ブリンラージとアムラは日本で手に入りますか?
アーユルヴェーダ製品を扱う専門店や通販で、ヘアオイルとして販売されています。購入の際は成分表示を確認し、信頼できる販売元のものを選びましょう。
毎日使っても大丈夫ですか?
肌に合っていれば、洗髪前のケアとして取り入れる方もいます。ただし頭皮に違和感が出た場合はすぐに使用をやめ、皮膚科にご相談ください。
ブリンラージやアムラで髪は生えますか?
人を対象にした十分な臨床研究で効果が確かめられているわけではなく、日本で化粧品として扱われるオイルは発毛をうたうことはできません。頭皮をいたわるケアの素材として取り入れてください。
施術ではどのくらいの量を使いますか?
Rapportでは、気になる部分に少量ずつなじませる方法で使用しています。髪全体がべたつくほどの量は使いません。
監修:Rapport(ラポール)/江東区亀戸のアーユルヴェーダ式ヘッドスパ・育毛スパ・フェイシャルエステ専門店。本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医療行為・特定の効果効能を保証するものではありません。体調や頭皮の状態に不安がある場合は、医療機関にご相談ください。